スキルは独学で足りていた。私が30万円で買ったのは就職支援だった
技術が足りないから払ったのだと思っていました。実際に払っていたのは、全くの未経験だった自分の不安に対してでした。
技師2年目のころに、ひとつ気づいたことがあります。
ここで伸びる範囲は、依頼を出す先生と、うちに置いてある装置で決まるな、と。
自分で選んで磨いたものではなくて、どこに配属されたかで決まっている。移っても、今度はそこの装置と先生に合わせるだけです。もったいないな、と思いました。
先生や装置が悪いという話ではありません。決めているのが自分ではない、という話です。
機器とか、その場所でしか活躍できない人になりたくなかった。PCが一つあればどこでも活躍できる人材になりたくて、まずは画像処理とかディープラーニングとかを始めました。その頃はまだ、転職は考えていませんでした。
独学で、だいたい身についてしまった
やってみたら、こういうスキルは独学でほとんど身につきました。
そこで思ったことを、本音で書きます。
これなら技師ではなく、エンジニアとして働いたほうが稼げるな、と思いました。
30万円を払ったのは、そこではない
ただ、エンジニアとしては全くの未経験でした。
それで、就職支援があると聞いて、30万円を払いました。
技術を教わるためではありません。全くの未経験だった自分の不安を払拭するために払いました。
カリキュラムは、環境構築から基礎、最後にサービスを一つ作るところまで。全部動画でした。私はもう独学で触っていたので、内容そのものは知っているものが多かったです。
そして、私がいちばん欲しかったはずの就職支援も、結局あんまり使えませんでした。
払う理由にした当のものが、いちばん残りませんでした。
転職も、結局は自分で転職サイトに登録して決めました。
ただ、独学では手に入らなかったものが、一つだけありました。
「今の方向で合っているか」を確認できることです。
不安なときに聞ける相手がいる。進んでいる向きが間違っていないと言ってもらえる。あとから振り返って、私が受け取って本当に効いていたのは、そこだけでした。
払った理由が不安の払拭で、受け取ったものも不安の払拭でした。技術の話を、最初から最後まで一つもしていません。

お金を払えばなんとかなると思っていた
これ一つの話ではありません。
当時の私は、お金を払えばなんとかなると思って、情報商材を買っていました。
いま思うのは、一部の情報だけを見て信じるのではなく、多方面から客観的に見てデータを集めるべきだったな、ということです。
出したもののうち、評価されたのは
転職活動のとき、カリキュラムで作ったアプリもポートフォリオに載せました。
そこは、あまり見てもらえませんでした。
聞かれたのは、自分で考えて作った画像処理アプリのほうでした。
考えてみれば当たり前で、渡された課題は、みんな同じものを作ります。何を考えて何を作る人なのかは、自分で決めたものからしか出てきません。
私が最後に出せたものは、30万円を払う前から自分の中にあったほうでした。
いまも分からないままのこと
辞めた人の話に見えると思いますが、書きたかったのは、辞める前の自分のことです。
今どきは、自分でやろうと思えば独学でスキルは身につきます。私もそうでした。けど世の中、まだ経歴を重視するところはあります。
ここは、私も正直どうすればいいのか分からないです。SNSとかで自分の活動を出しておくとかかな、とは思うんですけど。