私見 — 事実のニュースとは分けています

スキルは独学で足りていた。私が30万円で買ったのは就職支援だった

公開 2026.08.28

技術が足りないから払ったのだと思っていました。実際に払っていたのは、全くの未経験だった自分の不安に対してでした。

技師2年目のころに、ひとつ気づいたことがあります。

ここで伸びる範囲は、依頼を出す先生と、うちに置いてある装置で決まるな、と。

自分で選んで磨いたものではなくて、どこに配属されたかで決まっている。移っても、今度はそこの装置と先生に合わせるだけです。もったいないな、と思いました。

先生や装置が悪いという話ではありません。決めているのが自分ではない、という話です。

機器とか、その場所でしか活躍できない人になりたくなかった。PCが一つあればどこでも活躍できる人材になりたくて、まずは画像処理とかディープラーニングとかを始めました。その頃はまだ、転職は考えていませんでした。

独学で、だいたい身についてしまった

やってみたら、こういうスキルは独学でほとんど身につきました。

そこで思ったことを、本音で書きます。

これなら技師ではなく、エンジニアとして働いたほうが稼げるな、と思いました。

30万円を払ったのは、そこではない

ただ、エンジニアとしては全くの未経験でした。

それで、就職支援があると聞いて、30万円を払いました。

技術を教わるためではありません。全くの未経験だった自分の不安を払拭するために払いました。

カリキュラムは、環境構築から基礎、最後にサービスを一つ作るところまで。全部動画でした。私はもう独学で触っていたので、内容そのものは知っているものが多かったです。

そして、私がいちばん欲しかったはずの就職支援も、結局あんまり使えませんでした。

払う理由にした当のものが、いちばん残りませんでした。

転職も、結局は自分で転職サイトに登録して決めました。

ただ、独学では手に入らなかったものが、一つだけありました。

「今の方向で合っているか」を確認できることです。

不安なときに聞ける相手がいる。進んでいる向きが間違っていないと言ってもらえる。あとから振り返って、私が受け取って本当に効いていたのは、そこだけでした。

払った理由が不安の払拭で、受け取ったものも不安の払拭でした。技術の話を、最初から最後まで一つもしていません。

二つの箱。左の「払った」には資料や手順書や人が詰まっていて、右の「残った」には人がひとつだけ入っている。
いくつも入っていると思って買って、実際に効いていたのは、そのうちの一つだけでした。

お金を払えばなんとかなると思っていた

これ一つの話ではありません。

当時の私は、お金を払えばなんとかなると思って、情報商材を買っていました。

いま思うのは、一部の情報だけを見て信じるのではなく、多方面から客観的に見てデータを集めるべきだったな、ということです。

出したもののうち、評価されたのは

転職活動のとき、カリキュラムで作ったアプリもポートフォリオに載せました。

そこは、あまり見てもらえませんでした。

聞かれたのは、自分で考えて作った画像処理アプリのほうでした。

考えてみれば当たり前で、渡された課題は、みんな同じものを作ります。何を考えて何を作る人なのかは、自分で決めたものからしか出てきません。

私が最後に出せたものは、30万円を払う前から自分の中にあったほうでした。

いまも分からないままのこと

辞めた人の話に見えると思いますが、書きたかったのは、辞める前の自分のことです。

今どきは、自分でやろうと思えば独学でスキルは身につきます。私もそうでした。けど世の中、まだ経歴を重視するところはあります。

ここは、私も正直どうすればいいのか分からないです。SNSとかで自分の活動を出しておくとかかな、とは思うんですけど。

あなたはどう思いますか

反対意見ほどありがたいです。名前は出しません。

hello@tazume-medflow.jp にメールする
・ 元・診療放射線技師 → 医療系ソフトウェア開発
書き手について →
ほかの記事